
BABAの日のリフレッシュのおかげで朝から気分が良い。
いつもは、LINEで済ませるが、自動車保険の手続きが二度手間になるのが嫌で、内容をもう一度確認しようと、夫に電話をかけた。
──車両保険の件で、少し揉める。
最近、新しく入った車。
工事に直接使うから「車両保険は絶対入れる」と、夫は譲らない。
(なんでも、赴任先の修理工場の人がそう言ったらしい)
でもその車、見積もりを取っても、MAX補償でたった60万円の価値。
仮にポシャったって、会社が修理代くらい出せるでしょ?と私。
しかも、車両保険を使えば翌年から保険料は上がるのに──。
そんなに心配なら、車なんか買うな!!と言いたくなる。
「クララが立った」現象の余韻はまだ残っていたけれど、
だんだん霧が晴れてきそうだったので、「わかった」と話を切り上げた。
夫は、もしかしたら「また怒られた」と思ったかもしれない。
──そういうつもりじゃないのに。
でも、お金の話になると、ついシビアになってしまう自分がいる。
それにしても、うちら夫婦の鬼門って──
“車”と“修理業者”じゃない?
改めて、LINEにしておけばよかったと後悔する。
赴任先の3台に、沖縄にある2台。
合計5台分の保険を入力する作業が、静かに始まる。
まずは、沖縄の2台から。
車検証を開いて、ふと気づく。
最近の車検証って、ICチップ入りになってるんだよね。
「これ、なんで保険加入に必要なんだろ?」
気になって、AIで調べてみた。
──結果はこう。
改ざん防止、事務の効率化、そして将来的なオンライン化のため。
中身は紙の車検証と大差ない。
つまり、今のところFAXでもたぶんOK。
でも、そのうち「IC必須」になるかもしれない。
一台目の入力は、思いのほかあっさり終わった。
IC情報は、特に重要じゃなかった。
──でも、ふと思う。
こうしてデジタル化が進んでいく社会って、
夫みたいなタイプには、だいぶ生きにくくなってきてるんじゃないか。
いや、もっと正確に言えば──
今までの親切すぎる日本社会が、こういう“人種”を生んだんだ。
オンライン申請、電子証明書、クラウド請求……
そういう言葉を聞いただけで固まる、初老の男。
その姿を想像すると──
ちょっとだけ、可哀そうになった。
夫婦なんだし、得意な方がやればいい。
そう思って、ついつい甘やかしてきた。
──このアナログモンスターを育てたのは、他でもない私だ。
「アナモンマスターに……俺はな……
いやいやいや、ならない、絶対に!!」
近くにいれば、デジモンへの進化もできるはずなのに。
それすら叶わない今が、なんとももどかしい。

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