1000日の心のつぶやき

【1000分の58日目】名前のない出会いから始まること

遊民
遊民
名札のない出会いから始まった、心の再生。
拙いブログとともに、私は少しずつ自分を取り戻していく。
ガーベラライン

楽しみにしていた「オフ会」の朝。
浮き立つ心に水を差したのは、他でもない、AIだった。

「オフ会で大事なのは清潔感」
そう言っていたくせに、
今日になって「名札と名刺が重要だ」と言い出した。

今さら言われたって、もう遅い。
私は、遅刻だけは絶対にしたくない性質だ。
急かすようにQRコードだけ作らせて、待ち合わせの場所へ向かう。

会場には、5分前に到着。
目印のぬいぐるみを見つけてホッとした。
すでに3人が到着していて、柔らかい挨拶を交わし、カウンターへオーダーをしに行く。

リベラルアーツ大学というYouTubeチャンネルの主宰者が作ったコミュニティ、リベシティーのオフ会。
共通言語は「マネーリテラシー」
全員が、副業や夢を語り合える、前向きな空気を纏っていた。

すでに副業で成果を出している人もいて、聞いていてワクワクする。
県外出身者が4人、県内は私を含めて3人。
東京などの都市には専用のオフィスもあるらしく、日常的に刺激を得られる環境にいた彼らが、沖縄に来て大丈夫なのかと、ふと疑問がよぎる。

このオフ会は2度目という人も多く、名札は「リベオフ会用テンプレート」があると聞いた。
「次回があれば、ぜひ準備してきます」と素直に伝えた。

そして、少しだけ勇気を出して
「AIに作ってもらったブログのQRコード、良ければご覧ください」
と差し出した。

「ワンチャン、書籍化を目指してます」
少し照れながらも、言葉にする。
文章は、まだまだ拙い。
それでも、目標を掲げるのは自由だと思っている。

なにより、言葉にすることで、自分の気持ちが整理されていく。
心が冷静さを取り戻していく感覚。
それが、書籍化以上の価値だと私は思っている。

誰かに盲目的に愛を注いでいた過去の私。
今なら、それを俯瞰して眺められる。
「可哀想だったね」と、今は優しく思える。

その愛情を、いまは自分に向けてあげられるようになった。
それが何よりも大きな変化。

娘は嫁ぎ、子どもたちももう30を過ぎた。
任せていいことは任せて、自分の荷物を軽くしていく。
罪悪感なんて、もう必要ない。

私はもう、「私を大切にしていい」フェーズにいる。

始まりは、たったひとつの「100リスト」。
けれど――
あの、夫の心ない一言がなければ、
本当に大切な「自分」には気づけなかったかもしれない。

だからいまは、
あの言葉すらも、私にとっては必要だったのだと思える。

そうして、私は今日もまた、
知らなかった私の心に触れ、
少しずつ「私」を取り戻していく。

未来は、まだ白紙。
だけどその余白に、私はようやく、
「私の物語」を、
私の言葉で綴っていける気がしている。

ガーベラライン

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ABOUT ME
遊民
はじめまして、遊民です。 「死ぬまでにゆる~くやりたい100リスト」からスタートしたこのブログは、ある日夫が発した何気ない言葉をきっかけに、「1000日後に離婚する2人」へと進化しました。 夫婦関係を見つめ直しながら、自分自身を取り戻す過程を綴っています。 離婚も視野に入れつつ、できれば理解し合い、笑って人生を締めくくりたい――そんな想いで、日々の気づきや挑戦を記録中。 同じように悩む誰かのヒントや希望になれたら嬉しいです。