1000日の心のつぶやき

【1000分の63日目】冷戦5日目の終わりに、ようやく差し出された手紙

遊民
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冷え切った空気の中、長女が手渡してきた小さな「和解の手紙」。ようやく戻れた、日常。
ガーベラライン

長女と孫の関係は、冷えたまま5日目を迎えようとしていた。
同じ家に住んでいながら、こういう状態が続くと正直しんどい。

でも、真剣に考えてほしかった。
長女も昨年末から就職し、生計を立て直そうという姿勢は見られるが、家事にまで意識が回る余裕はまだないようで、一緒に暮らし始めて3年、部屋を掃除している姿を私は一度も見たことがない。

それでも、3人で家族会議を開いて決めた。
「トイレとリビングの掃除は当番制」「やらなかったら、罰金:大人500円、子ども100円」
最初こそ守っていたが、いつの間にか“3日延長ルール”なるものができて、最近では罰金を払えば免除されるような空気になっていた。

我慢していたのは、それだけじゃない。
洗濯物がリビングに溢れても平気で“またぐ”孫。
使い終えた食器は放置。結局、我慢しきれず私が洗う。
「ねえ、シェアハウスに住んでると思って暮らして」と長女に言ったのは、数ヶ月前だった。
何度も、何度も、伝えてきた。「リビングに私物を置かないで」「食器は早めに洗って」

——我慢の限界を超えたのは、きっと、孫の塾の話が引き金だった。

私はずっと、長男や長女には負い目があった。
ステップファミリーにしてしまったという罪悪感が先に立って、きっと、甘やかしてきた。

でも、長女はもう“母親”だ。
もっと現実を生きてほしい。私は一生、長女の人生を背負うつもりはない。

——自分で成長できない人は、誰にも迷惑をかけずに、のたれ死ねばいい。

この感情は、実家の父に対しても強く思っていることだ。
弟が苦労している姿は気の毒だが、それは弟の課題。
そう割り切る冷たさが、私の根底には確かにある。

だからこそ、長女には変わるきっかけを投げた。
どう受け止めるかは、本人次第。

私には、孫が義務教育の間だけはキャパがある。
それ以上は背負えない。

——そんなこの日。

長女は休みだったようで、朝から部屋で何やら動いていた。
昼頃、ノックの音とともに「お母さん、これ書いた」と手渡されたのは、チラシの裏に走り書きされたメモだった。

そこに書かれていたのは、長女と孫の「これから」の約束。


・塾は今月いっぱいで辞める。
 (今後の方針は、2年に上がってから親子で相談)

・自宅学習に切り替える(週6日、1日1時間)

・必要があれば学習支援の場へ相談。無理そうなら塾再開を検討(再度相談)

・テスト期間中、ゲーム・スマホは2時間まで

・ゲーム・スマホの管理は長女

・週1回、30分の片付けタイムを設ける

・掃除当番のチェック表は自分で○×をつける

・役所の手続きは早めに動く


甘いな……とは思ったけれど、2人が話し合って決めたなら、それを尊重しよう。

塾についても、「不登校だった時に学力が心配で通わせただけだから、今は普通に追いついている。2人が納得しているなら、それでいい」と伝えた。

ようやく、冷戦状態から抜け出せた。

——そして、いつもの“甘々BABA”に戻れる。
私は、ホッと胸を撫で下ろした。

ガーベラライン

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遊民
はじめまして、遊民です。 「死ぬまでにゆる~くやりたい100リスト」からスタートしたこのブログは、ある日夫が発した何気ない言葉をきっかけに、「1000日後に離婚する2人」へと進化しました。 夫婦関係を見つめ直しながら、自分自身を取り戻す過程を綴っています。 離婚も視野に入れつつ、できれば理解し合い、笑って人生を締めくくりたい――そんな想いで、日々の気づきや挑戦を記録中。 同じように悩む誰かのヒントや希望になれたら嬉しいです。