
夫との未来を疑い始めたあの日から、もう数ヶ月が過ぎようとしている。
けれど、夫婦の共有財産を分けること以外に、何ひとつ目処が立っていないことに、ふと気づく。
1000日後には、私は60歳を越えている。
いきなり無収入になるのは、やっぱり怖い。
計画では、分けた資産の一部を活用して「家賃収入」が得られるはずだけれど、それだけに頼るのは不安が残る。
何か、もう一つ——自分の手で得られる収入の柱を持っていたい。
私にできることってなんだろう。
今持っている、簿記や土木の資格が、何かの形で活かせればいいのだけれど。
貯金もある。贅沢さえしなければ、きっとそれほど多く稼がなくても生きていけるはず。
(こういう時ほど、お金は裏切らないと痛感する。)
だからまずは、「誰か一人に刺さる」ような仕事のスタイルを見つけてみようと思う。
自営業を立ち上げたばかりの頃を思い出す。
簿記も土木も知らなかった私は、育児の合間に独学で資格を取り、
申告も労務も、本とネット検索で手探りのまま手続きをしていた。
誰に何を聞いたらいいのかすら分からず、試行錯誤の日々だった。
でも、そんな私だからこそ分かる。
きっと、今も同じように困っている人がいるはずだ。
- 40代~60代の女性|自営業の青色専従者
→ 簿記初心者。帳簿や数字が苦手。できれば触れたくない。
→ クラウド会計やネット銀行の設定アドバイス、帳簿の整理、事務代行など。
- 40代~60代の男性|自営業主
→ 電話に出られない。書類が苦手。PCにも強くない。
→ オフィス業務のサポート、メール代行、Web秘書など。
税理士と顧問契約を結ぶほどではないけれど、
「ちょっと誰かに相談したい」「日々の取引の処理を誰かに任せたい」——
そんな人たちにこそ、私の経験が役に立つかもしれない。
都会では競争が激しいかもしれないけれど、
ここでは、“アピールしたもの勝ち”になる可能性もある。
ターゲットを絞ることで、妄想が少しずつ現実味を帯びてくる。
まずは副業として立ち上げて、軌道に乗れば御の字。
収入があるうちに少しずつ形にしておきたい。
——最初の壁は、夫の「許可」?
いや、ここは強気に「報告」でいこう。
もう、私の人生なのだから。
実際に「Web秘書」などで登録できるサイトもいくつか見つけた。
「未経験OK」「スキマ時間で副収入」と書かれた文字に、少しだけ勇気をもらう。
ただ、ふと手が止まる。
——私は未経験ではない。
でも、「誰かの役に立てる」と言い切れるほど、自信があるわけでもない。
昔の私は、夜な夜な自作の業務マニュアルを作ったりしていた。
実績がなくても「信頼される準備」だけは、決して手を抜かなかった。
今の私にも、あの熱量が戻ってくるだろうか。
そんな自問自答をしながらも、思う。
待っていても、何も始まらない。
小さくても、一歩踏み出さなければ。

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