遊民
2時間近い電話の中で、夫が何度も繰り返した「お前を失ってまでやることじゃない」という言葉。条件をノートに書き残した私の心には、その台詞だけが妙に響いていた。

昨夜はなんやかんや、2時間近く電話をしていた。
ほぼ後付けにしか聞こえない言い訳を、延々と話し続ける夫。
そして、「お前を失ってまでやることじゃない」という台詞。
(もはや“台詞”にしか聞こえない)
よほど気に入ったのか、話の中で3回も繰り返された。しかも、かなり強めに。
旧車の売却益の話も、自分から「やめて」と言ったはずなのに、何度も掘り起こしては「その話はやめてくれ」と言う。
急な話で動揺しているのかもしれない。
落ち着けば、冷静に考えられるようになるだろう。
私の条件はノートに書いた。
それ以上でも、それ以下でもない。
・孫の支援は、好きにすればいい。
・旧車の費用管理は、しない。(売却益もお好きに)
・家計費からの補填は、しない。
「俺は文章が苦手だから、今度から電話にしてくれ」
と夫は言っていたけれど──
言った言わなかったで、後々揉めるのは嫌だ。
でも、自分の気持ちを飲み込んでまで「夫婦」で居続けたい理由って、夫にとって何なのだろう。
世間体や見栄なのかな。
それならそれで言ってくれたら、愛情の搾取なんかされずに済むのに。
……夫婦って、難しい。

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