【1000分の7日目】ページの続きが、私の一日を少し変えた
気がつくと、タブレット端末を手に朝を迎えていた。
真っ黒になった画面を触り電源を押すと、
昨夜、寝しなに読んだ『愛される勇気』のページが出てきた。
アドラー心理学を対話形式で書いた自己啓発書。
前編の『嫌われる勇気』が本棚にあったので、
「オススメ本」として目に留まり、ダウンロードした一冊だ。
前編で友好的に別れたはずの「青年」が、哲人の書斎を再び訪ねる。
「これが最後の訪問になるのですから、アドラーを捨てるか否かですよ」 と、憤慨した様子で語りかける場面から始まった。
最初はどこかふわふわした印象のあったアドラー心理学が、 理解していない立場からの素直な問いと、 それに答える哲人との対話によって、 私にも少しずつ届くようになっていく。
家事や仕事の合間に少しずつ読み進めていくと、 いくつかの言葉が心に引っかかった。
相手を「操作」しない。勇気づけて、見守る。
他者を信頼できない人は、自分も信頼されない。
信用=条件付き(実績や損得)、信頼=無条件で預けること(裏切られてもいいという覚悟)
恋愛=自己満足・所有欲、愛=ふたりで未来を創る行為
愛とは、孤独に立ち向かうための共同体感覚の究極形
信用と信頼は違う、愛とは「孤独」
共同体感覚って、何だろう?
疑問を残したまま、本を閉じた。
今日も夕方から、健康長寿センターの運動プログラムに参加した。
頭で考えたことが、身体を動かすうちに、少しずつ馴染んでいく気がした。
本で考えたことが、今日の私を少しだけ支えてくれていた気がする。
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