1000日後に離婚する2人

【1000分の18日目】「脳が悲鳴をあげる日」と、怒らないための1万歩

【1000分の18日目】「脳が悲鳴をあげる日」と、怒らないための1万歩


朝からデスクに向かう。

メールの山、未処理の書類、溜まった仕事たちが一斉にこっちを向いてくる。

「よし、やるか」

気合を入れたわけじゃない。ただ、やるしかないから。

赴任先ではPCが使えない夫のために、現地で事務処理をしてくれる人がいる。

月に5〜6日、その人が出勤するタイミングで、私の方も仕事が増える仕組みだ。

以前は、写真で送られてきた出勤簿を打ち直していたけれど、今はデータで送られてくる。

ほんの少しだけ、効率が良くなった。

今日は特に忙しい。

夫の帰省中はどうしても業務が止まりがちで、あとの帳尻合わせがやってくる。

Freee会計の入力に詰まると、chatGPTに聞く。

「借方・貸方、税区分……これは何費?」

わからないことが、どんどん増えていく気がして、苦笑いしながら画面を見つめた。

午後3時。

これまで長くお世話になってきた顧問税理士との契約を終え、新たな会計事務所とオンラインで顔を合わせた。

チャットワークというツールで、料金や今後のやりとりの説明。

Zoomに慣れたばかりの脳には、また一つ覚えるものが増えた。

顧問料の中に確定申告まで含まれているのはありがたかった。

何より、Freeeに特化している点が、今の私には心強い。

事務的な説明が一通り終わったあと、「ここまでたどり着けたんだな」と、ほんの少しだけ息をついた。

気づけば、首や肩がバキバキに固まっていた。

今日の仕事はここまで。

ちょうど孫も部活がお休みで、送迎もなし。

このタイミングを逃すまいと、私は健康センターに向かった。

「怒らないコツ」に書いてあった言葉をふと思い出す。

――1日1万歩、歩いた日は人は怒らない。

本当かどうかはわからないけれど、運動をしている間だけは、余計なことを考えずに済む。

動いて、動いて、帰ってシャワーを浴びて。

気がついたら、布団の上だった。

なにかを乗り越えた気がしたわけじゃないけれど。

そんな日も、悪くないと思えた夜だった。


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遊民
はじめまして、遊民です。 「死ぬまでにゆる~くやりたい100リスト」からスタートしたこのブログは、ある日夫が発した何気ない言葉をきっかけに、「1000日後に離婚する2人」へと進化しました。 夫婦関係を見つめ直しながら、自分自身を取り戻す過程を綴っています。 離婚も視野に入れつつ、できれば理解し合い、笑って人生を締めくくりたい――そんな想いで、日々の気づきや挑戦を記録中。 同じように悩む誰かのヒントや希望になれたら嬉しいです。