1000日後に離婚する2人

【1000分の20日目】魔の時間が、私だけの解放区になるまで

【1000分の20日目】魔の時間が、私だけの解放区になるまで


金曜の午後3時。

かつての私は、この時間が近づくたびに身構えていた。

スマホが震えると、たいてい夫からのLINEだった。

「これ、週明けまでに元受けの〇〇さんにメールしといて」

週末モードに入りかけていた心を、ぐいっと現実に引き戻す一文。

「またか・・・」。

休日も関係なく、やるまで終わらない仕事。——私にとって“魔の時間”と呼ぶにふさわしい瞬間だった。

けれどここ数年、そのLINEはパタリと来なくなった。

最初は拍子抜けしていたけれど、出勤簿を見る限り、どうやら事務員さんにそのお鉢がまわっているらしい(笑)。

夫なりに、私への負担を減らそうとしてくれているのかもしれない。

今さらだけど、そんな小さな変化が、静かに沁みる。

スマホが静かなままの今日は、素直に週末モードへ。

お孫ちゃんをプログラミング教室に送り、その足で健康推進センターへ向かう。

運動らしい運動には程遠いけれど、動いていると、少しずつ汗がにじむ。

汗と一緒に、心の中のもやもやも、すこしずつ流れていくような気がする。

そして夜。

普段はあまりテレビを見ない私だけど、今日は「それスノ」の放送日。

大好きな“めめ”に会える金曜日だ。

ときめきって、すごい。

ただそれだけで、「一週間がんばってよかった」って思える。

かつて“魔の時間”だった金曜の午後3時が、いまでは私だけの「解放の時間」になっている。


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遊民
はじめまして、遊民です。 「死ぬまでにゆる~くやりたい100リスト」からスタートしたこのブログは、ある日夫が発した何気ない言葉をきっかけに、「1000日後に離婚する2人」へと進化しました。 夫婦関係を見つめ直しながら、自分自身を取り戻す過程を綴っています。 離婚も視野に入れつつ、できれば理解し合い、笑って人生を締めくくりたい――そんな想いで、日々の気づきや挑戦を記録中。 同じように悩む誰かのヒントや希望になれたら嬉しいです。