【1000分の20日目】魔の時間が、私だけの解放区になるまで
金曜の午後3時。
かつての私は、この時間が近づくたびに身構えていた。
スマホが震えると、たいてい夫からのLINEだった。
「これ、週明けまでに元受けの〇〇さんにメールしといて」
週末モードに入りかけていた心を、ぐいっと現実に引き戻す一文。
「またか・・・」。
休日も関係なく、やるまで終わらない仕事。——私にとって“魔の時間”と呼ぶにふさわしい瞬間だった。
けれどここ数年、そのLINEはパタリと来なくなった。
最初は拍子抜けしていたけれど、出勤簿を見る限り、どうやら事務員さんにそのお鉢がまわっているらしい(笑)。
夫なりに、私への負担を減らそうとしてくれているのかもしれない。
今さらだけど、そんな小さな変化が、静かに沁みる。
スマホが静かなままの今日は、素直に週末モードへ。
お孫ちゃんをプログラミング教室に送り、その足で健康推進センターへ向かう。
運動らしい運動には程遠いけれど、動いていると、少しずつ汗がにじむ。
汗と一緒に、心の中のもやもやも、すこしずつ流れていくような気がする。
そして夜。
普段はあまりテレビを見ない私だけど、今日は「それスノ」の放送日。
大好きな“めめ”に会える金曜日だ。
ときめきって、すごい。
ただそれだけで、「一週間がんばってよかった」って思える。
かつて“魔の時間”だった金曜の午後3時が、いまでは私だけの「解放の時間」になっている。
いつも応援ありがとうございます。
▶ 心のつぶやき カテゴリーの記事一覧は こちら
▶ 心のつぶやき 【1000分の21日目】はこちら